公務員を辞めたいと思った時の判断方法!失敗しないための手引き!
公務員を辞めたいと思っていきなり転職をしようとするのはおすすめしません。
なぜなら、公務員を続けるメリットというのもあるからです。
もちろん、転職する判断というのもメリットがあります。
重要なのは、転職するしないのメリットデメリットを知り、自分で正しい選択をすることです。
本記事ではそんな公務員を辞めたいと思った時に転職するかの判断方法と実際に転職する時にするべき対策方法などを紹介していきます。
公務員を辞めたくて仕方がないと思う方は、まずは本記事を参考にして自分の納得できる判断をしていきましょう。
目次
公務員を辞めたいと思った時の判断方法
本章ではまずは公務員を辞めたい時に、本当に辞めるべきかの判断方法を紹介します。
転職など周りに相談するという手もあるのですが、基本的に相談側はほとんど無関係なことが多いので「辞めないほうが良い」などの意見しかないと思います。
また、転職サービスなどに何も決めていない状態で相談すれば「転職するべき」という売り込みの判断をされるでしょう。
なので、転職をするかしないかという判断は、基本的に全て自己責任ということを胸に刻み自分で判断するのをおすすめします。
本章でも判断方法を紹介しますが、あくまでこういう時にこういう判断をしたほうが良いという参考にすぎません。
最終的にはしっかりと自分で判断していきましょう。
どのような将来を実現したいか把握する
まず、転職をするのであれば、自分がどのような将来を望んでいて、どのようなキャリア設計をしていきたいかというのを考えないといけません。
というのも、公務員というのは年功序列という評価方法が主流ですが、普通の会社の場合、結果を求められたり経験やスキルを持たないとキャリアアップを実現するのは不可能だからです。
もちろん、普通の会社でも勤務日数は大きな評価の基準になります。
ですが、公務員と比べると実力社会がより顕著になるということです。
そんな実力社会で適当に選んだ転職先で何十年も働けるかとか考えるとかなり厳しいと言いうことです。
まずは、自分がどのような職に就きどのようなスキルでこの先、何十年も働いていけるかというところを基準にしましょう。
あくまで、自分がこれからやっていけそうなスキルで十分です。
公務員というのはどういったスキルあるかと言われると難しいので、まずは自分がどのような職が魅力的に感じ長く続けれそうか考えていきましょう。
もし、気になる職種がなく、転職活動を行おうとするのは逃げの転職です。
逃げの転職で選んだ転職先というのは自分とマッチしていないことが多々あるので「やる気が出ない」「ブラック企業だった」「辞めたい」などの感情を生み出してしまいます。
まずは、どんな職につき、これからその職種のスキルを得てキャリアアップしたいかのこだわりを探しましょう。
もし職を探したけど、何も感じないというのはまだ転職するタイミングではない、または職についてのリサーチが不足しているということです。
安定がなくなってもいいか
次に判断するのは、本当に公務員という安定がなくなってもいいのかということです。
公務員は普通の会社員と違い国から守られています。
よっぽどのやらかしをしない限り、いきなりクビになったりなどはすることもないですし、倒産することもありません。
この倒産するリスクがないというのは、まさに公務員を続ける一番のメリットでしょう。
普通の会社であれば倒産しそう、自社の商品やサービスが衰退してきたとなると自分で次の仕事先を見つける努力をしないといけません。
すごく不安定なわけではないですが、公務員ほどの絶対的な安心というものがなくなります。
会社は税金からではなく、会社が雇った社員がどれだけ利益を出してくれるかによって決まります。
あなたも会社員になれば会社の戦力としてバリバリ働いていかないといけません。
公務員は利益度外視でも何となく国が守ってくれるので、一定の労働があればやっていけましたが、会社員になるのであれば個の力で頑張っていかないといけないということです。
責任がかかることもありますし、公務員とはまた違ったプレッシャーというのがかかります。
まずは、自分で安定を捨てて後悔しないかを判断しましょう。
転職するメリット・デメリットを点数化する
次に転職するメリットとデメリットを点数化して本当に自分が転職するべきか、しないべきかの判断材料にします。
まず、「転職するメリット」と「転職するデメリット(転職しない場合のデメリット含む)」をいくつか書き出し、それぞれ10点満点くらいで判断します。
点数化するのが目的なので、メリットとデメリットを合わせる必要もありません。
数値化することによって自分がどのように転職をとらえていて、今の公務員がどれくらい嫌なのか、そして転職するとどれくらい改善される見込みがあるのかがわかってきます。
その人の転職の捉え方にもよりますが、メリットの合計点がデメリットの合計点よりも多ければ、その分転職して良かったと感じる可能性が高いです。
反対にデメリットの方が数値が高いのあれば、転職したときの方がデメリットが大きい可能性があるということです。
ざっくりとした判断方法にはなるのですが、転職するか迷いすぎてわからなくなったという方にはおすすめの方法になります。
また次の章からでも転職するデメリットとメリットをいくつか紹介しているにで参考にしてみてください。
公務員が転職するデメリット
ここでは公務員が転職するデメリットについて紹介します。
もちろん、その人の性格や学歴、どのようなキャリアでもどういったデメリットがあるのかは、変わってきます。
本章で紹介するデメリットもほんの一部であるというところを踏まえて読んでください。
スキルをアピールするのが難しい
まず公務員からの転職の場合、面接などでスキルを伝えるのが難しい場合が多いです。
というのも、公務員の仕事スキルはなかなか未経験の職種では利用されないからです。
公務員とひとくくりにすれば説明は難しいですが、例えば教員の場合、営業スキルや事務関係などのスキルはほとんどないと言っても過言ではないでしょう。
こういった、会社で働くのと、公務員として働くのでは全く仕事の種類が違うので、なかなか面接でも通るのが難しいという方も多いです。
特に30歳以上の転職というのは、中途採用には即戦力を求められることが多いので、なかなか転職先が見つからないこともあります。
仕事意識を合わせるのに苦労する
そして、次に仕事の意識を合わせるのに苦労するということです。
特に企業側からは「ビジネスの基本的スキルが乏しい」「スピード感がない」「仕事をやろうという気迫が感じれない」など、様々な意見があります。
ビズネスの基本スキルやスピード感などは、そこまで習得に難しいものではありません。
ですが、今までのキャリア経験が公務員だけでなると、どうしても企業側からすればあまり必死感や仕事であるという意識が足りないという意見が多いです。
給与面で深く後悔する
次に公務員のように絶対的な給与面の安定はないということです。
特にベンチャー企業であったり、営業職の様な成果報酬が大きい会社で後悔する方が多いです。
このようなベンチャー企業であったり、成果報酬を大きくしている会社というのは結果さへ出せば給与が跳ね上がりますが、結果を出さないとなかなか給与や評価に繋がらないことが多いです。
「こんなに給与が上げにくいとは思わなかった」「こんなにも成果が出ないとは思わなかった」などの様な経験をしている方も多く、かなり後悔している方もいます。
ただ、どうしても中途採用の場合ですと大手企業よりもベンチャー企業や基本給が低く成果報酬の割合が高い会社の方が内定を貰いやすい傾向があります。
というのも、常に人の入れ替わりが激しいからです。
公務員が転職するメリット
ここでは転職するメリットを紹介します。
転職するデメリット同様に、その人の性格や学歴、どのようなキャリアでもどういったメリットがあるのかは、変わってきます。
本章で紹介するメリットもほんの一部であるというところを踏まえて読んでください。
給与アップが望める
転職することで今の給料よりも、多くの給料をもらえる可能性があります。
反対に給与が公務員時代よりも下がる可能性もありますが、あなた自身のアピールの仕方で将来に期待できるなと思われれば、今よりも高い給与の企業から内定を貰うこともできます。
こういった給与の高い企業から内定を貰うのは難しいですが、自分で納得した求人に応募できるのは転職ならではの醍醐味でしょう。
公務員の悩みが消える
公務員で仕事が辛かった、しんどいなどの悩みは転職することによって解消されます。
ただ、自分のしっかりしたキャリアプランなどこだわって仕事を選んでおかないと、人間関係だったら同じような悩みが出てきたりとあなたが原因だという可能性もあるので注意が必要です。
ブラック以上にブラックな環境から抜け出せる
教員などクラブ活動を担当している先生の中にはブラック企業よりブラックな仕事量があるんですね。
例えば、ほぼほぼサービス出勤で土日に生徒たちの試合や練習を見たりとかなり大変な毎日を送っている方もいます。
そういった仕事で明らか自分のキャパオーバーしている場合は、出来るだけ切りのいいタイミングで転職するのがおすすめです。
会社にも残業はありますので、一概に改善されるとは言い切れませんが、改善される可能性が高いです。
やりがいを感じれる
仕事が変わることにより、やりがいを感じる方もいます。
普通の企業で働くということは、公務員からすれば売上成績であったりの結果が求められます。
しかし、そういった結果を達成したり、達成する過程を楽しめる方もいます。
こういったやりがいを感じる仕事に転職できる人の共通点としては、仕事を真剣に考えて選んでいるということです。
転職するきっかけが、人間関係であったり業務のしんどさからであっても、転職してやりがいを持って働いている人は公務員で失敗したからこそ自己分析や企業分析などを徹底的にしています。
公務員が転職する時にしておくべき対策
ここでは公務員が転職する場合、どういう対策をすれば後悔のない転職をできるかのポイントを解説します。
転職してから後悔したくない人は、本章を参考にして未然に防ぐようにしてみてください。
できるだけ働きながらの転職をする
まずは、できるだけ転職先が決まるまでは現職に退職届を出さないことをおすすめします。
というのも、公務員の場合は自分のスキルをアピールして内定を勝ち取るというよりも、志望度の高さを見せて内定を勝ち取ることが多くなります。
会社員としての社会人ではなく、公務員としての社会人を務めてきたからです。
転職は始めたものの、自分で納得できる企業がなかなか見つからないなんてこともあり得ます。
こういった時に、現職を辞めてしまうと金銭面や現在が無職というプレッシャーから適当に内定をくれる企業に入社してしまうことがあるんですね。
なので、最低でも4か月分くらいは働かなくても大丈夫くらい金銭的な余裕がないと、あまり辞めてからの転職はおすすめできません.
初めてだからこそ会社選びは慎重に
初めての転職だからこそ、会社選びにはこだわってください
「○○のスキルを伸ばしたいから」「ここで経験を積んでおいた方が将来的に良い」などのように、できるだけ根拠を持って転職を行うようにしましょう。
得れるスキルなどを基準に会社を選んで入社しておくと、いざキャリアアップのために転職することになってもスムーズに転職先を決めることができます。
一社目だからこそ、先を見据えた転職をしてい置きましょう。
できるだけ資格などの勉強をしておく
そして、自分が目指したい職種がある程度に定まった段階で、その職種に関しての資格の勉強をするようにしましょう。
というのも、おそらく応募する求人というのは未経験な場合が多いと思います。
こういった未経験の求人から内定を貰うためには「志望度を高く見せる」か「何か使えそうなスキルをアピールする」の2つになります。
どちらも内定を貰う上で重要ですが、志望度を高く見せる方法としては口だけではなく、勉強していることを伝えていれば、よりやる気があるとみられやすいです。
資格を取得しなくても、あくまで勉強しているということを面接などに伝えれば「頑張っている」という気持ちは伝わるので、できるだけ勉強しましょう。
公務員からのキャリアアップはジョブホッパーを目指そう
ジョブホッパーとは簡単に言うと、転職を繰り返す人のことを指します。
特に、アメリカなどではキャリアアップの転職などが主流になっています。
今後日本も、年功序列などの勤務日数で評価されるよりも、個々のスキルで評価される比重が大きくなってきます。
本章ではそんな、なぜジョブホッパーがキャリアアップや高収入を目指せるのか紹介します。
関連記事:【国別の働き方】海外ではジョブホッパーが普通?日本の働き方は海外に似ていく?
スキルを効率よく吸収できる
ジョブホッパーは効率よく、転職を繰り返していくため1つのスキルをいろいろな角度から伸ばすことができます。
例えば、営業職であっても会社それぞれにノウハウがあります。
転職を繰り返すことで、違う会社からスキルを伸ばせる状態になります。
本来1つの会社だけでは、スキルの伸びるのが頭打ちになるところを防ぐことができます。
当然、あまりにも早すぎる転職では自分の市場価値を落とすだけになるのですが、計画的な戦略をもとに転職していけばスキルを格段に伸ばすことができます。
そして、そういった積み重ねてある程度に成果出してきたときにハイキャリアを目指せる企業からヘッドハンティングなどの声がかかるようになります。
ヘッドハンティングには役職などの仕事が多いので、自分のスキルが認められた時と考えても良いでしょう。
関連記事:ジョブホッパーで年収1000万円以上!給与を何倍にも上げたい人は必見
給与の上限を限りなく高く上げれる
ジョブホッパーは公務員よりも将来的にはるかに稼げる可能性を持っています。
そして、自分を高く買うところへ転職を繰り返すことによって、ほぼほぼ上限がないくらい転職が可能になることになります
実績などある程度は必要になるので、その人次第ということにはなりますが、順調にスキルを伸ばし実績を積み上げることができればキャリアアップは可能です。
ジョブホッパーとしてキャリアを積み上げていく方法については、他の記事でも解説しているので参考にしてみてください。
公務員で生活の安定は難しい
公務員の給与は民間企業によって左右されています。
日本の景気が上がれば給与も上がりますし、下がれば給与も下がります。
地方公務員は特に顕著に表れており、日本の景気も今現在では上がる回復は見込めていません。
もちろん、安定という部分では公務員の方が上ですが「もう少し生活のレベルを上げたい」「今の仕事がを続けるのは苦痛」と思うのであれば、キャリアアップを狙うジョブホッパーの道をチャレンジしてみても良いでしょう。
もちろん、実績など大変なこともありますが、どの仕事もそれは同じです。
ぜひ、自分が満足する選択をしていきましょう。
ジョブホッパーから、キャリアビルダーになる方法はこちらにまとめています。